打ち水を実施された3団体に、取組内容や工夫したこと、今後開催したいイベントなどについて伺いました。
取組事例
令和4年度 打ち水実施団体インタビュー
団体:メタウォーター株式会社
メタウォーター株式会社様は、水・環境インフラの整備、更新、持続に向けた事業を行っている会社です。社会貢献活動の一環として実施している「メタウォーター打ち水大作戦」は、今年度で14回目を迎えられました。今回は、その打ち水大作戦の様子や工夫した点等についてお聞きしました。
当社が設立した2008年頃に、水に関連した社会貢献活動を模索していたところ、打ち水大作戦本部による「打ち水大作戦」のことを知りまして、企画・趣旨に賛同し、当社でも実施する運びとなりました。
水を撒いて気温が下がり、みんなで「ああ、涼しくなったね~!」と体感できたその瞬間に、歓声があがりました。
普段は別々のフロアで働いている社員同士が顔を合わせる貴重な交流の場にもなりました。さらに同じビル内に入居する他企業の方々も巻き込んで打ち水を実施するようになり、交流の輪が広がりました。
また近くの保育園の皆さんに一度ご参加いただいたところ、大変喜んでいただけたようで、翌年からは事前にお昼寝の時間帯をずらしていただくなど、イベントの開催を楽しみにしてくださるようになりました。(そのため、ゾウさんのじょうろを大量に購入しました。)
その他、神田須田町の町内会の方々も交えて打ち水を実施するなど、打ち水のイベントを通して地域交流や地域活性化にわずかながら貢献できたかなと思います。
本社が入居するビルの掲示版を利用したり、当社以外の方々のお力をお借りして最寄り駅にポスターを掲示したりチラシを配布するなど、さまざまな方法で周知しました。
当社のオリジナルキャラクターが打ち水をしているうちわを作成しました。うちわのデザインは毎年少しずつ変えています。また、水を扱う会社なので、飲料用に東京水を用意したりしました。
朝から雨が降っていたためイベントが実施できるか不安だったのですが、実施予定の時間帯だけ奇跡的に晴れ間が広がったので無事実施、そして終了と同時にスコールのような雨が降ってきたことですね。
また、参加される女性・男性の方々に浴衣をお渡しして着ていただいたところ、とても華やかな雰囲気となりました。その情景がとても印象に残っています。また浴衣の効果で華やかな雰囲気になったからか、周りの方々にも関心を持っていただくことができ、人も集まりました。
打ち水大作戦の「二次利用水を使いましょう」という趣旨のもと、当社が下水道設備の建設、運転管理などを受託している東京都下水道局芝浦水再生センターの再生水を利用することで、再生水の有効活用をアピールできるのではと考えたためです。
個人や家族で打ち水を行っていただき、その写真を投稿して共有できる特設ウェブサイトを立ち上げました。
事前に参加者を募って打ち水の道具を配布したことも功を奏し、写真もかなり集まりました。参加者の皆さんで同じ道具を使用することで一体感も生まれたように思います。写真撮影の際には、事前に配布したシールを道具に貼ってもらうなどの工夫もしました。
当社内のつながりをさらに深めることを重視した打ち水の実施を考えています。今年度は当社の事業場以外にも、日本各地にある浄水場、下水処理場、資源リサイクル施設をリモートで結んで一斉に打ち水を実施しましたが、今後その拠点数を増やしていって、さらに打ち水活動を波及させていきたいです。
ゆくゆくは、当社の海外拠点で「グローバル打ち水大会」もできたら...と考えています。
主催団体:小石川後楽園
水戸黄門にゆかりがあり、国の特別史跡・特別名勝にも指定されている小石川後楽園では、夏の時期に来園されるお客様のために打ち水を実施されています。打ち水を開始したきっかけやその思い、また園内おすすめの涼感スポットも教えていただきました。
夏の暑い時期に来園されたお客様に、和の雰囲気を楽しんでいただくと同時に涼感を提供したいという思いから、当園を含めた都立文化財9庭園(以下、都立庭園という。)合同の取組みとして、開始しました。
当園では、打ち水の実施と合わせて和傘の貸出を行ったり、庭園入口を紋切りや折り紙、風鈴等で飾ったり、お客様に少しでも涼感を感じてもらえるよう工夫しています。また、毎年グリーンカーテンを作成し、入口などに設置しています。
時間帯は主に朝と夕方です(日中に日陰の場所で実施することもあります)。
園内はかなり広大なため、お客様をお迎えする庭園入口部分を中心に打ち水をしています。開園前にシャワーで広範囲に水を撒き、開園後に手桶で実施しています。
お客様からは、「涼しいわ。」「良いですね。」とお声がけいただくことがありました。
また、水を撒くと視覚的にも体感的にも涼しくなりますので、楽しみながら実施しているスタッフが多いです。
月に1回、各都立庭園のサービスセンター長が参加する会議やメール等で情報交換しています。
都立庭園での打ち水実施時期は7月中旬~9月中旬としていますが、開始・終了の具体的な日にちについては、各都立庭園の判断で決めています。
東門近辺の「木曽路」がおすすめです。木陰が多く体感的に涼しく感じられます。
また「丸屋」の裏の辺りもおすすめです。イロハモミジの木が茂っており、滝もありますので涼感があります。
参考:小石川後楽園公式ウェブサイト「園内マップ」(外部リンク)
意外に思われるかもしれませんが、日本庭園は雨の日や雨上がりもおすすめです。植物も生き生きしますし、雨露で濡れた石や草花に日が差して光り輝く様は、大変美しいです。
足元が滑りやすく傘を差しての観覧となりますが、ぜひご来園いただければと思います。
令和3年度 打ち水実施団体インタビュー
打ち水を実施された4団体に、取組内容や工夫したこと、今後開催したいイベントなどについて伺いました。
取組内容:従業員による打ち水でおもてなし
主催団体:アパホテルズ&リゾーツ
猛暑が続く中、各自治体がヒートアイランド対策として打ち水を推奨していることをきっかけに、アパホテルズ&リゾーツでも、環境問題への取組や地域貢献の一環として、全国のアパホテルにて打ち水を行うことにしました。
打ち水によりホテル周辺の気温が下がり、夏の暑い時期にご来館されるお客様が少しでも快適に過ごせるように、「おもてなしの心」で行いました。
8月12日~9月10日の約1か月間を打ち水重点啓発期間と位置付けて全国のアパホテルにて開催しました。実施にあたっては、認定NPO法人が行う「打ち水大作戦2021(※1)」」を参考にさせて頂きました。
※1 打ち水大作戦2021...https://uchimizu.jp/
打ち水は日陰に行った方が良いこと、またコロナ禍であるため、人出の多い時間帯を避けることを踏まえ、朝のまだ日差しが弱く涼しい時間帯に打ち水を実施していました。
そのため、宿泊のお客様から直接のご反応をいただくことはありませんでしたが、近隣住民の方からお声がけをいただくことがありました。
従業員からは、「地域のみなさまとコミュニケーションを取る良い機会になった」という感想がありました。
アパホテルは高品質・高機能・環境対応型を基本理念とする「新都市型ホテル」を展開しており、従前より環境に配慮した運営を行っています。
その中で客室に「完全遮光の断熱遮熱カーテン」や「複層ガラス」を採用することで、断熱性を向上し熱負荷を下げる取組を進めています。
ヒートアイランド対策は長期的な課題であるため、来夏以降も打ち水を実施し、環境問題への取組や地域・社会貢献を行うとともに、お客様が快適にお過ごしいただけるようにしていきたいと考えています。
取組内容:ロイヤルパークホテルズ打ち水プロジェクト2021
主催団体:株式会社ロイヤルパークホテルズアンドリゾーツ
元々は三菱地所が丸の内エリアで実施している「丸の内de打ち水」の企画に賛同し、グループ会社であり大手町に本社がある当社でも、参画したのがきっかけです。
今年度は「丸の内de打ち水」が縮小されたため、当社グループ独自に「納涼」「SDGs」「地域貢献」を目的として、全国16のホテルで「ロイヤルパークホテルズ打ち水プロジェクト2021」を開催しました。
1つ目の「納涼」には、「涼やかな空間で、ご来館いただくお客様をお迎えしたい」、そして涼しく、ほこりもない状態でお客様をおもてなししたいという思いがあります。
2つ目の「SDGs」には、涼を呼び込む昔ながらの知恵である打ち水を行うことで、省エネルギーや省電力、環境共生を推進したいという思いがあります。
また、3つ目の「地域貢献」では、打ち水を行うことで、ホテルのコンセプトである「街と、もてなす。」を体現したいと考え、打ち水の取組を行いました。
打ち水のやり方は「丸の内de打ち水」を参考にして行いました。お客様をお出迎えする時間帯である夕方に打ち水を実施しました。
桶や柄杓は、昨年度の打ち水イベント開催時に購入したものを使用しました。
新規開業ホテルや道具の数が不足しているホテルでは新たに購入しました。はっぴは年末年始などのイベントで着用したものを活用しております。
プレスリリースやホテルのWebサイトにてご案内しました。
また、周辺住民の方や就業者、宿泊のお客様などからお問合わせがあった際に配布するチラシの制作を行いました。
最終日には、全国のホテルをZoom中継で繋ぎ、一斉に打ち水を行いました。
従業員からは、「コロナ禍により、全国のスタッフ同士で直接コミュニケーションを取る機会が少なかったのですが、中継しながら一斉に打ち水を行うことで、会社全体で一体感を得ることができました。」という感想がありました。
4月1日新規開業するホテルを含めた全国18ホテルで来年度も同時開催を検討しています。
2021年夏は感染症対策の一環で、スタッフのみが参加したイベントでしたが、来年度以降はお客様や近隣の方と一緒に取り組めるイベントにできたらと考えております。
取組内容:
ねりま打ち水大作戦
担当部署:練馬区環境部環境課地球温暖化対策係
練馬区では、平成26年度(2014年度)から、ヒートアイランド対策の一環として、家庭や事業所での打ち水の実施を呼びかけています。
今年度は、2021年7月22日(木)から8月23日(月)までを「ねりま打ち水強化月間」として、打ち水用具の貸出しや手ぬぐいの配布に加えて、家庭での打ち水の実施を呼びかけました。
練馬区役所では、8月5日(木)午後4時から練馬区職員による打ち水を行いました。
また、ボーイスカウト練馬第10団ビーバー隊(以下、ボーイスカウト)のみなさまにご協力いただき、8月1日(日)午前10時に各家庭(大人9名、子ども8名)で一斉に打ち水を行っていただきました。
今年度は、7月21日(水)からホームページ上で貸出しの案内を行ったところ、保育園、リサイクルセンター、図書館や区内の事業者様など、10団体から利用希望がありました。
東京都から提供していただいている、打ち水の作法が記載された手ぬぐいもあわせて配布したところ、「手ぬぐいを頭に巻いて元気に打ち水したよ」というお声をいただきました。
また、練馬区から委嘱を受けて地域の環境保全活動のサポートなどを行う「ねりまエコ・アドバイザー」と職員が小学校に出向き、5年生に対して「地球温暖化と打ち水」をテーマに説明を行った後、実際に校庭で打ち水を体験してもらいました。配布した手ぬぐいは、打ち水をするときに頭や首に巻いてもらい、児童からも好評でした。
これらを通して、地球温暖化について学びを深めてもらうことができました。
打ち水イベントの開催当日に区役所庁内放送でアナウンスを実施し、職員を中心に庁舎入り口前で打ち水を行いました。他の課からも参加いただき、打ち水に対する関心が所内で広がっていると感じました。
感染症対策の関係で事前のアナウンスは控えていましたが、来庁者の飛び入り参加もあり、子どもから大人まで一斉に打ち水を行うことができました。とても蒸し暑い日でしたので、涼しくなったという感想をいただきました。
法被は以前から使用しているものを着用しましたが、バケツについては、脱プラスチックの方針から、ブリキのものを使用しました。
また、毎年うちわを製作して区民の方々にお配りしていますが、昨年度から、プラスチック製のものに替えて紙製のものとすることで、環境に配慮したイベントとなるように心掛けました。
令和2年度に、区のホームページを見て打ち水に興味を持ち、初めて打ち水を行ったところ、地元の人から、水をまいてくれてありがとう、と喜ばれました。区内のボーイスカウトの集まりで、打ち水体験の話をしたところ、とても評判がよく、毎年恒例の活動にしたい、と考えています。
本来であれば、対面活動の一環として打ち水を行いたかったのですが、感染症対策の観点から密集を避けるため、各家庭で同時刻に打ち水を行う形としました。
また、練馬区から温度計の貸出しを受けて、打ち水前後の温度測定も行ったことで、打ち水の効果を数値として具体的に感じることができました。
以前は、地域の子ども達が参加できる江古田ゆうゆうロードでの打ち水イベントなど、区内の商店街にも協力していただき、のぼり等のグッズを準備して大々的に開催していました。
感染症の影響により、昨年度からは「お家de打ち水」を推進していましたが、商店街から打ち水イベントの復活を希望する声もいただいています。今後の状況を見ながら、以前のように、地域一体となって開催できるイベントを検討していきたいと思います。
取組内容:
打ち水よろず相談所開設
担当部署:府中市環境政策課
「打ち水よろず相談所」は、各家庭からの打ち水に対する疑問や相談の対応、打ち水用具の貸出しなどを行う相談所です。
府中市では、2013年頃から毎年市内で打ち水イベントを開催していましたが、感染症の影響に伴い、昨年度から大人数を集めてのイベントを開催できなくなりました。一時は打ち水の取組を中止することも検討しましたが、市民のみなさまから「打ち水をやりたい」という声が寄せられたため、各家庭や近隣の方々などの少人数で打ち水ができないかを模索しました。
そこで、市民のみなさまに少人数で打ち水を実施していただくための支援策として、2020年からよろず相談所を開設しました。
打ち水用具に関する問合わせが最も多くありました。
具体的には、ご家庭で打ち水を行うにあたり、「せっかくなので本格的に打ち水を行いたい。」「趣のある木製の柄杓や手桶などを使って打ち水を行いたい。」という用具の貸し出し希望のお声を多くいただきました。
今年度は32名の方に直接相談所にお越しいただき、貸出し希望等のお問合せを受けました。
柄杓、木桶などの打ち水用具以外に、手ぬぐいやチラシの配布、打ち水に関する説明パネルの貸出しも行いました。説明パネルは、個人商店の方から店先に設置したいとの要望をいただいたため、ご用意しておりました。
また、昨年度に市内で行われた打ち水の写真や打ち水体験等を実施した場所をマップにまとめたパンフレットを作成し、来所された方に配布しました。
ご利用された方からは、昨年度に引き続き今年度も好評をいただいています。
毎年打ち水の様子を撮影しているご家族や、打ち水をお子さんに教えたいという親御様もいらっしゃいました。
特に印象に残っているエピソードは、お子さんと打ち水用具を借りに来られた親御様から「昨年度はまだ子どもが幼かったため、子どもと一緒に打ち水を行えませんでした。子どもが成長して、今年度は一緒に打ち水を行えるようになったことが嬉しいです。」というお声をいただいたことです。
感染症の蔓延状況などによりますが、来年度も大々的にイベントが行えない状況であれば、引き続き「よろず相談所」を開設し、積極的な打ち水用具の貸出しや各ご家庭での打ち水の普及促進などを行っていきたいと考えています。
もし、イベントを開催できるようになった際には、2019年まで実施していた「府中のおもてなし 打ち水日和」のようなイベントを開催したいと考えております。
府中市では、2013年頃から毎年7月20日に大國魂神社で行われる「すもも祭り」や、府中駅前の「けやき並木通り」で地域の方々と一緒に打ち水を行うイベントを開催してきました。
2019年の「すもも祭り」で行ったイベント時には、子ども達が遊びながら打ち水を行えるように、子供用プールや氷柱などを設置しました。その結果、多くの子ども達に参加していただくことができました。
このように多くの市民の方に参加していただけるイベントの開催を検討していきたいと思います。
打ち水を実施された4団体に、取組内容や工夫したこと、今後開催したいイベントなどについて伺いました。
主催団体:アパホテルズ&リゾーツ
猛暑が続く中、各自治体がヒートアイランド対策として打ち水を推奨していることをきっかけに、アパホテルズ&リゾーツでも、環境問題への取組や地域貢献の一環として、全国のアパホテルにて打ち水を行うことにしました。
打ち水によりホテル周辺の気温が下がり、夏の暑い時期にご来館されるお客様が少しでも快適に過ごせるように、「おもてなしの心」で行いました。
8月12日~9月10日の約1か月間を打ち水重点啓発期間と位置付けて全国のアパホテルにて開催しました。実施にあたっては、認定NPO法人が行う「打ち水大作戦2021(※1)」」を参考にさせて頂きました。
※1 打ち水大作戦2021...https://uchimizu.jp/
打ち水は日陰に行った方が良いこと、またコロナ禍であるため、人出の多い時間帯を避けることを踏まえ、朝のまだ日差しが弱く涼しい時間帯に打ち水を実施していました。
そのため、宿泊のお客様から直接のご反応をいただくことはありませんでしたが、近隣住民の方からお声がけをいただくことがありました。
従業員からは、「地域のみなさまとコミュニケーションを取る良い機会になった」という感想がありました。
アパホテルは高品質・高機能・環境対応型を基本理念とする「新都市型ホテル」を展開しており、従前より環境に配慮した運営を行っています。
その中で客室に「完全遮光の断熱遮熱カーテン」や「複層ガラス」を採用することで、断熱性を向上し熱負荷を下げる取組を進めています。
ヒートアイランド対策は長期的な課題であるため、来夏以降も打ち水を実施し、環境問題への取組や地域・社会貢献を行うとともに、お客様が快適にお過ごしいただけるようにしていきたいと考えています。
主催団体:株式会社ロイヤルパークホテルズアンドリゾーツ
元々は三菱地所が丸の内エリアで実施している「丸の内de打ち水」の企画に賛同し、グループ会社であり大手町に本社がある当社でも、参画したのがきっかけです。
今年度は「丸の内de打ち水」が縮小されたため、当社グループ独自に「納涼」「SDGs」「地域貢献」を目的として、全国16のホテルで「ロイヤルパークホテルズ打ち水プロジェクト2021」を開催しました。
1つ目の「納涼」には、「涼やかな空間で、ご来館いただくお客様をお迎えしたい」、そして涼しく、ほこりもない状態でお客様をおもてなししたいという思いがあります。
2つ目の「SDGs」には、涼を呼び込む昔ながらの知恵である打ち水を行うことで、省エネルギーや省電力、環境共生を推進したいという思いがあります。
また、3つ目の「地域貢献」では、打ち水を行うことで、ホテルのコンセプトである「街と、もてなす。」を体現したいと考え、打ち水の取組を行いました。
打ち水のやり方は「丸の内de打ち水」を参考にして行いました。お客様をお出迎えする時間帯である夕方に打ち水を実施しました。
桶や柄杓は、昨年度の打ち水イベント開催時に購入したものを使用しました。
新規開業ホテルや道具の数が不足しているホテルでは新たに購入しました。はっぴは年末年始などのイベントで着用したものを活用しております。
プレスリリースやホテルのWebサイトにてご案内しました。
また、周辺住民の方や就業者、宿泊のお客様などからお問合わせがあった際に配布するチラシの制作を行いました。
最終日には、全国のホテルをZoom中継で繋ぎ、一斉に打ち水を行いました。
従業員からは、「コロナ禍により、全国のスタッフ同士で直接コミュニケーションを取る機会が少なかったのですが、中継しながら一斉に打ち水を行うことで、会社全体で一体感を得ることができました。」という感想がありました。
4月1日新規開業するホテルを含めた全国18ホテルで来年度も同時開催を検討しています。
2021年夏は感染症対策の一環で、スタッフのみが参加したイベントでしたが、来年度以降はお客様や近隣の方と一緒に取り組めるイベントにできたらと考えております。
担当部署:練馬区環境部環境課地球温暖化対策係
練馬区では、平成26年度(2014年度)から、ヒートアイランド対策の一環として、家庭や事業所での打ち水の実施を呼びかけています。
今年度は、2021年7月22日(木)から8月23日(月)までを「ねりま打ち水強化月間」として、打ち水用具の貸出しや手ぬぐいの配布に加えて、家庭での打ち水の実施を呼びかけました。
練馬区役所では、8月5日(木)午後4時から練馬区職員による打ち水を行いました。
また、ボーイスカウト練馬第10団ビーバー隊(以下、ボーイスカウト)のみなさまにご協力いただき、8月1日(日)午前10時に各家庭(大人9名、子ども8名)で一斉に打ち水を行っていただきました。
今年度は、7月21日(水)からホームページ上で貸出しの案内を行ったところ、保育園、リサイクルセンター、図書館や区内の事業者様など、10団体から利用希望がありました。
東京都から提供していただいている、打ち水の作法が記載された手ぬぐいもあわせて配布したところ、「手ぬぐいを頭に巻いて元気に打ち水したよ」というお声をいただきました。
また、練馬区から委嘱を受けて地域の環境保全活動のサポートなどを行う「ねりまエコ・アドバイザー」と職員が小学校に出向き、5年生に対して「地球温暖化と打ち水」をテーマに説明を行った後、実際に校庭で打ち水を体験してもらいました。配布した手ぬぐいは、打ち水をするときに頭や首に巻いてもらい、児童からも好評でした。
これらを通して、地球温暖化について学びを深めてもらうことができました。
打ち水イベントの開催当日に区役所庁内放送でアナウンスを実施し、職員を中心に庁舎入り口前で打ち水を行いました。他の課からも参加いただき、打ち水に対する関心が所内で広がっていると感じました。
感染症対策の関係で事前のアナウンスは控えていましたが、来庁者の飛び入り参加もあり、子どもから大人まで一斉に打ち水を行うことができました。とても蒸し暑い日でしたので、涼しくなったという感想をいただきました。
法被は以前から使用しているものを着用しましたが、バケツについては、脱プラスチックの方針から、ブリキのものを使用しました。
また、毎年うちわを製作して区民の方々にお配りしていますが、昨年度から、プラスチック製のものに替えて紙製のものとすることで、環境に配慮したイベントとなるように心掛けました。
令和2年度に、区のホームページを見て打ち水に興味を持ち、初めて打ち水を行ったところ、地元の人から、水をまいてくれてありがとう、と喜ばれました。区内のボーイスカウトの集まりで、打ち水体験の話をしたところ、とても評判がよく、毎年恒例の活動にしたい、と考えています。
本来であれば、対面活動の一環として打ち水を行いたかったのですが、感染症対策の観点から密集を避けるため、各家庭で同時刻に打ち水を行う形としました。
また、練馬区から温度計の貸出しを受けて、打ち水前後の温度測定も行ったことで、打ち水の効果を数値として具体的に感じることができました。
以前は、地域の子ども達が参加できる江古田ゆうゆうロードでの打ち水イベントなど、区内の商店街にも協力していただき、のぼり等のグッズを準備して大々的に開催していました。
感染症の影響により、昨年度からは「お家de打ち水」を推進していましたが、商店街から打ち水イベントの復活を希望する声もいただいています。今後の状況を見ながら、以前のように、地域一体となって開催できるイベントを検討していきたいと思います。
担当部署:府中市環境政策課
「打ち水よろず相談所」は、各家庭からの打ち水に対する疑問や相談の対応、打ち水用具の貸出しなどを行う相談所です。
府中市では、2013年頃から毎年市内で打ち水イベントを開催していましたが、感染症の影響に伴い、昨年度から大人数を集めてのイベントを開催できなくなりました。一時は打ち水の取組を中止することも検討しましたが、市民のみなさまから「打ち水をやりたい」という声が寄せられたため、各家庭や近隣の方々などの少人数で打ち水ができないかを模索しました。
そこで、市民のみなさまに少人数で打ち水を実施していただくための支援策として、2020年からよろず相談所を開設しました。
打ち水用具に関する問合わせが最も多くありました。
具体的には、ご家庭で打ち水を行うにあたり、「せっかくなので本格的に打ち水を行いたい。」「趣のある木製の柄杓や手桶などを使って打ち水を行いたい。」という用具の貸し出し希望のお声を多くいただきました。
今年度は32名の方に直接相談所にお越しいただき、貸出し希望等のお問合せを受けました。
柄杓、木桶などの打ち水用具以外に、手ぬぐいやチラシの配布、打ち水に関する説明パネルの貸出しも行いました。説明パネルは、個人商店の方から店先に設置したいとの要望をいただいたため、ご用意しておりました。
また、昨年度に市内で行われた打ち水の写真や打ち水体験等を実施した場所をマップにまとめたパンフレットを作成し、来所された方に配布しました。
ご利用された方からは、昨年度に引き続き今年度も好評をいただいています。
毎年打ち水の様子を撮影しているご家族や、打ち水をお子さんに教えたいという親御様もいらっしゃいました。
特に印象に残っているエピソードは、お子さんと打ち水用具を借りに来られた親御様から「昨年度はまだ子どもが幼かったため、子どもと一緒に打ち水を行えませんでした。子どもが成長して、今年度は一緒に打ち水を行えるようになったことが嬉しいです。」というお声をいただいたことです。
感染症の蔓延状況などによりますが、来年度も大々的にイベントが行えない状況であれば、引き続き「よろず相談所」を開設し、積極的な打ち水用具の貸出しや各ご家庭での打ち水の普及促進などを行っていきたいと考えています。
もし、イベントを開催できるようになった際には、2019年まで実施していた「府中のおもてなし 打ち水日和」のようなイベントを開催したいと考えております。
府中市では、2013年頃から毎年7月20日に大國魂神社で行われる「すもも祭り」や、府中駅前の「けやき並木通り」で地域の方々と一緒に打ち水を行うイベントを開催してきました。
2019年の「すもも祭り」で行ったイベント時には、子ども達が遊びながら打ち水を行えるように、子供用プールや氷柱などを設置しました。その結果、多くの子ども達に参加していただくことができました。
このように多くの市民の方に参加していただけるイベントの開催を検討していきたいと思います。